ROKU KYOTO,LXR Hotels&Resorts|建築事例|ホテル|旅館|タイル

2024年9月17日火曜日

PROJECT




京都のラグジュアリーホテル「ROKU KYOTO,LXR Hotels&Resorts」。英国の石をモチーフとしながらも日本の玄昌石を思わせる「スチュワート」が、伝統と現代が融合する意匠の一助となっています。


「ROKU KYOTO,LXR Hotels&Resorts」は、琳派発祥の地と言われ古くから芸術家に愛された洛北・鷹峯の地で、『「Dive into Kyoto」をコンセプトに、知られざる京都の奥深い魅力に浸る唯一無二の体験と非日常のリラクゼーション空間を提供』するラグジュアリーホテルです(HPより一部引用)。

その客室において、床に壁、浴槽にまで使用されているのが、バーリントンストーンをモデルとした「スチュワート」。バーリントンストーンは英国の石ですが、その筋模様がどこか日本の玄昌石を想起させます。色番はD53のダークグレー。シックで静謐な客室を演出しています。





フルオープンの窓を通して見る鷹峯三山の圧巻の景色に、温かな色合いの木材が使われたインテリア、それぞれとのコントラストもまた、『非日常のリラクゼーション』に一役買っています。

浴室へと導く通路は、開放的な浴室とは打って変わって、少々閉じた空間となっています。物理的には狭いはずですが、奥に覗く景色、そこから射す光に暖色の照明、ダークトーンの「スチュワート」が合わさって、不思議と閉塞感はなく、心に落ち着きを与えてくれます。

シャワールームも同様に、床、壁、浴槽ともに「スチュワート」が使用されています。同じタイルがこれほど広く張られても、他部材と組み合わせたり、陰影によるアクセントを加えたりすることで、くどさのない空間に仕上がります。


街並みに焼き物の「強さ」と「美しさ」を。